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2019年11月12日

イベントで解説した詰将棋の紹介

イベントで解説した詰将棋の紹介

上の画像は昨日小禄将棋同好会に行ったときに並べられていた詰将棋です。
一番手前の金は持ち駒です(盤上にはありません)。3手詰め。
初手が詰将棋らしい一手で、玉方がどう応じてもきれいに3手目で詰みます。上手く作るものですね。

この下に初手を白字で書いておきますので、答えを見たい方はハイライトして見て下さい。(追記:スマホの方はどっかにコピペして見てください)
→ 「▲4三角成
※この問題はイベントと関係ありません。




・・・さて、少し遅くなりましたが、先日開催しましたトークイベント『詰将棋の魔法』にて新ヶ江さんに解説していただいた詰将棋作品の問題図面を紹介したいと思います。新ヶ江さんがわざわざメールで送ってくださいました。ありがとうございます。


まず江戸時代の詰将棋作品集「将棋図巧」(伊藤看寿 作)より2作品。伊東看寿は詰将棋の「看寿賞」の名称の由来になっている方です。ちなみに「将棋図巧」には100作品が収録されています。



伊藤看寿 「将棋図巧」第98番
「裸玉」として有名な作品です。若き新ヶ江少年はこの作品を解くように言われたのが詰将棋との出会いだったとのこと。




伊藤看寿 「将棋図巧」第99番
いわゆる「煙詰」の第一号作品です。手を進めていくと最後には盤上の駒が3枚だけとなって見事に詰み上がります。


ちなみにイベント内では看寿の兄、伊藤宗看の作品集「将棋無双」の紹介はありましたが、収録作品の解説は時間の都合でできませんでした。



次は新ヶ江さんの作品です。以下、カッコ内は初出の掲載紙です。



新ヶ江幸弘 『伏龍』 (1997年3月「詰将棋パラダイス」大学院)
イベントチラシのメインビジュアルにもなっていた新ヶ江さんの作品です。発表当時最短手数の煙詰です。



新ヶ江幸弘 『純四銀詰』 (1979年11月「近代将棋」)
イベント紹介記事にも使わせていただいた、新ヶ江さんの「魔法」のような作品。イベント当日はご本人により詳細な解説をしていただきました。

上の二作品は看寿賞を受賞されています。
ちなみに看寿賞作品の解説は「全日本詰将棋連盟」のサイトで見ることができます。トップページより「看寿賞の作品別一覧表」から作品番号をクリックしてください。




新ヶ江幸弘 『曲詰「ハ」』 (2011年10月「詰将棋パラダイス」短期大学)
詰み上がり図が文字や図形になる作品を「曲詰」といいます。イベント時には会場からのリクエストに答えて紹介していただきました。



ここからは沖縄の伝説の(!?)詰将棋作家、上間優さんの作品群です。イベントが沖縄で開催されたこともありますが、そもそも新ヶ江さんが上間作品のファンであるようです。実際解説を聞いてみると絶賛されるのもうなづけます。



上間優 (1995年8月「将棋世界」)
この作品は私でもなんとか解説できそうなので、後ほどこのブログの別記事で紹介したいと思います。
13手詰めで変化もそこまで多くないので、がんばって解いてみてください。




上間優 (1979年10月「詰将棋パラダイス」)
すごいやつです。私の語彙力では魅力をお伝えできません。。




上間優 (1979年11月「詰将棋パラダイス」)
これもすごいやつです。なんであの駒であんな詰め上がりが(語彙力)・・ 




上間優 (1978年6月「詰将棋パラダイス」)
9手詰めの短編ですがいろいろ仕掛けが施されています。



新ヶ江さんのお話だと、上間さんは70年代前半には作品を発表されていたとのこと(本土復帰直後くらいですか)。もちろんインターネットも普及していない時代。沖縄にはどのような詰将棋文化が存在していたのか、それとも単独で創作活動をされていたのか。新ヶ江さんもわからないことが多いようです。気になりますねぇ。何かご存知の方がいらっしゃいませんか。


当日解説していただいた作品は以上です。
新ヶ江さんどうもありがとうございました。


・・・・・
それからプチイベントのお知らせです。
新ヶ江さんをお招きして詰将棋などのお話をしようという小規模な会を企画しました。先日のイベントではプロジェクターなど使って講義形式でしたが、今回は机を囲んでゆったりお話しましょうという感じです。
以下細かい点は暫定ですが、時間場所などは決定です。お気軽にご参加ください。また別記事であらためてご案内します。

『午後の詰将棋』(仮)
スペシャルゲスト:新ヶ江幸弘さん(詰将棋作家)
日時:2019年12月15日(日) 13時~18時くらい
場所:小禄市営住宅 1階 自治会会議室 (ゆいれーる「小禄駅」徒歩2分ほど)
料金無料 予約なし どなたでも参加できます
主催:小禄将棋同好会
共催:ゆるり将棋会




Posted by ゆるり将棋会 at 15:12│Comments(0)(終了)詰将棋の魔法
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