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2019年12月19日

イベント「午後の詰将棋」の報告

イベント「午後の詰将棋」の報告

15日の日曜日にイベント「午後の詰将棋」を開催しました。
小禄将棋同好会が主催で、ゆるり将棋会が共催という形のイベントです。会場は小禄将棋同好会がいつも使っている小禄市営住宅の自治会会議室。ゆいれーるとバスも使えてアクセスの良い場所です。


イベント「午後の詰将棋」の報告

10月に開催したトークイベント「詰将棋の魔法」を受けて、今度はもっと小規模でもいいのでラフにお話しましょうという感じの企画です。
意外や合計で13人ほど参加してくれたので割と賑やかになりました。
詰将棋作家の新ヶ江幸弘さんは4月には仕事の関係で東京に戻られてしまうということなので、お話を聞けるのは貴重な機会です。

小禄将棋同好会さんの立派な手づくり大盤がとても役に立ちました。




どんなことをお話したか、ざっと振り返ります。
まずは「詰将棋の魔法」の時には時間が足りなくて詳しくできなかった詰将棋の作り方の解説。
作り方には大まかに「正算法」と「逆算法」があります。
正算法とは簡単にいえば頭から作っていく方法。初めに適当に(いい具合に)駒を配置して、そこから実現したい詰み筋やコンセプトを織り込めるように収束に向けて駒の配置を調整していく作り方です。
上の図は実戦でもよくある形で、ここから新ヶ江さんが具体的にコンセプトを示しながら配置を調整していきます。
面白いのは調整していく過程で当初の狙いとは別のコンセプトが生まれることです。そこからまた調整→コンセプトの変化を繰り返していきます。ああ、そういうものなんですね。当初の考えに固執せずに自由に創作していくということを実演していただけたので、たいへん参考になりました。




次に「逆算法」の解説。
逆算法というのは、詰め上がり図を先に決めてから初形に向けて一手ずつ手を伸ばしていく作り方です。詰め上がりを図形や文字など特殊な形にしたいときに有効な方法です。
図は、詰め上がり図を作るときにはとりあえず歩を使うといいですよ(たくさんあるから笑)という実例。


(※ここに逆算法の例として新ヶ江さんの作品の解説の一部を載せていたのですが、そういえば未発表作(これから発表される予定)であったので念のため削除させていただきます。ご本人からは特に何も言われてないのですが。すみません。。12/27追記)


イベント「午後の詰将棋」の報告

ひと段落したので会場にお話を振ると、沖縄での某詰将棋イベント実現に向けての相談が参加者からありました。どうなりますかね。カミングスーン!




さて、この後は全国各会場で年一回同時に開催されている「詰将棋解答選手権」の問題をみんなで解いてみることになりました。
詰将棋解答選手権は、難易度別に「初級戦」「一般戦」「チャンピオン戦」の3つにわかれています。藤井総太さんが5連覇しているのは最高難度の「チャンピオン戦」ですね。
我々がチャレンジしたのは今年度の「初級戦」の全6問と「一般戦」の最初の1問。
上の図は、初級戦の第6問です(5手詰め)。解けましたか?
初級戦でも意外と難しく、みんな苦戦していました(私もね)。


それから古典「将棋無双」や現代の作品集からの作品解説もいくつかしてもらいました。図は省略します。


また自作の詰将棋を持参してくれた方がいらっしゃいました。「詰将棋の魔法」にも参加してくれた方で、そのときの新ヶ江さんのアドバイスが創作の参考になったとのこと。ブログへの掲載許可をもらうのを忘れたのでお見せできませんが、なかなかの秀作でした。新ヶ江さんからの意見も聞くことができたので、また次の創作の励みになるのではないでしょうか。

今回のイベントはこんな感じで全体的にラフな進行で、驚くことに5時間があっという間でした。新ヶ江さんはいくらでも話せるとのこと。本当に詰将棋がお好きなようです笑。まあ将棋好きはだいたいこんな感じかもしれません。
イベント後にはみんなで打ち上げに行きました。


新ヶ江さん、主催の小禄将棋同好会の皆さんどうもありがとうございました。
日程調整して来年もう一回くらいやりましょうかね。どうでしょう。




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