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2019年06月25日

上達法交換会「将棋歴トーク」の感想その2

感想その1からの続きです。


「将棋歴トーク」ふたり目のゲストは20代のSくんです。棋力は将棋ウォーズの二段。ここ最近ゆるり将棋サロンにたびたび来てくれる方です。
小学生の頃に将棋はやったことがあるものの、本格的に始めたのは大人になってから。始めて3ヶ月で3級、半年で初段という驚異的なスピードで上達。二段の現在はまだ将棋歴2年とのこと。これには会場も皆びっくり。
まあ、上達のスピード自体は(悲しいかな)才能なども関係するので、あまり強調しすぎないようにしておきます笑。


それではお話のポイントをまた箇条書きにしてみます。

・対局はネット将棋とスマホアプリのみ。将棋を指す上で人と話したことがない。(最近はゆるりに来てくれてますが)
・初めはアプリと対局するが全く勝てない。
・なのでyoutubeや本で勉強する。
・序盤は本(定番の藤井猛四間飛車本)などで勉強。ただし本に書かれているのは膨大な変化の一部なので本だけでは足りない。
・終盤は詰将棋などで。
・中盤が難しい。中盤を扱った本はほとんどない。
・そこで(特に中盤の)指し手の一手一手に自分なりに意味を付けるように意識している。
・「どうしてこの手を指したのか」誰かに説明するつもりで。十分な理解というのは人に説明できてこそ。
・感想戦は自力(ひとり)で! ソフトも使わなかった(最近導入した)。
(以下、会場からの質問に答えて)→
・最近の対局数は1日3局くらい。夢中になっていたときは1日4、5時間以上将棋をやるときも。
・戦法を四間飛車(やや受身)から中飛車(自分から攻められる)に変えた。攻めるのが好きなので合っていた。
・中飛車のDVD付きの本(人気の戸辺誠本)がわかりやすかった。
・詰将棋より必至問題がおすすめ。


いやあ現代っ子ですね! 
ここ数年のオンライン対局(将棋ウォーズなど)や動画サイト(youtubeなど)のコンテンツ(将棋実況、プロの対局中継など)、またスマホアプリやパソコンソフトの充実っぷりは凄まじいものです。
昔はそれこそサークルや道場や学校の部活に行く以外に将棋をがっつり指す手段は存在しなかったのですが、時代は変わりました。

将棋の序盤は定跡の本など、終盤は詰将棋や必至問題などで勉強したそうで、この辺は時代が変わっても定番であるようです。ただ定跡などでわからないことがあったときに、周りに強い人が居なくてもネット検索で比較的容易に調べることができるのは近年の特徴かもしれません。

しかしそんな便利な世の中になっても、将棋の中盤というのは勉強するのが難しいようです。そんな中でSくんは「自分の指し手に意味を付ける」ということを意識してやっていたそうです。確かに序盤や終盤と比較すると、中盤の難しさは指し手の意味がはっきりしないことに起因しているかもしれません。そこを曖昧にせずに向き合うことで棋力のアップにつなげているようです。

またある時期は1日に数時間も将棋に夢中になるときもあったそうで、方法や才能以外にもやはりある程度の勉強量は必要であるようです。

将棋の上達にはいろんなルートがあるという好例でした。
周りに将棋のことを話す人がいなかったことで困ったことなど、もう少し聞いてみたかったです。


Sくんは先日23日に行われたアマ名人戦で将棋大会に初参加して、とても楽しそうにしていました。将棋友達が増えるとより将棋が楽しくなるでしょうね。


ゲスト3人目の報告はまた次回に~。




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